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1989年の東京モーターショー マツダ編(2)

1989年の東京モーターショー マツダ編(2)
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選べるということの贅沢。

前回の続きです!

東京モーターショーのパンフレットから当時のクルマを振り返る…

前回は、平成元年のマツダの中でもオートザムを取り上げましたが、その続きになります!

それでは今回も、よろしくお願いします!

ユーノスブランド

このアダルトな雰囲気がたまらない

マツダとしては、従来の路線より、よりシックなところを狙いたかったのかと推測します。

平成元年モーターショー。ご存じの方も多いと思いますが、ユーノスブランドは意欲作を発表しています。

トップに来るのはこのクルマ

参考出品車ということが大きいと思いますが、トップは実はこのクルマでした

ユーノスが平成元年に市場に出し、世間を席巻した「あのクルマ」がトップに来ると思いきや、実はトップに掲載されていたのは当時まだ参考出品車だった「ユーノスコスモ」でした。

販参考出品扱いとはいえ、ほぼ市販条件を備えていたこのクルマは、翌春発売予定となっています(実際に1990年4月発売になっています)。

今見ても、デザイン(特に車内のディテール)は当時のクルマ達のそれとはかけ離れていて、しかも今の車でも持ち得ていない。マツダの意気込みを知ることができます。

ナビゲーションシステムなどの先進性、2ローターだけでなく、パワフルな3ローター搭載も売りとしています。流麗なデザインの、本当に素敵なクルマだと思います。

正直な印象として、当時高校生になりたてのわたしには「高級なクーペ」というジャンルはちょっと難しかったですが、今見ると、そのすごさを認識します。

あのクルマの登場は平成元年

意外にも、パンフでの取り上げはそこまで大きくなかったんです

ちょっとだけクルマに詳しい人に「ユーノス」というと、今でもイメージするのはこのクルマではないでしょうか。

ユーノスロードスター。平成元年デビューです。

その後、改良を繰り返しながら世界中で愛されるクルマになってゆくのですが、このパンフでの取り上げはちょっと少なめな印象です。

隣のユーノス100(ファミリアアスティナの兄弟車)と、紙面スペース的には変わらない…

当時のマツダは、ロードスターというコンテンツが、ここまで育つイメージではなかったのかもしれないですね。

愛らしく懐かしいデザイン
「人馬一体」ロードスターのコンセプトですね

時はバブルでしたが、バブル特有の装飾過多にならず、クルマの本質を具現化したロードスターは、バブル後もずっと支持を受け、ほどなくコンパクト2シーター市場自体が活況となる状況を作ってゆきます。世界のクルマ造りに、間違いなく影響を与えたクルマです。

ユーノスのお洒落なクルマといえば

個人的にはもっと評価されて欲しい!ユーノス300

ユーノスの目指していた「お洒落なクルマ」の中で、個人的にはユーノス300がとても好みです。

マツダペルソナの兄弟車種ですが、室内や特にフロント回りなど、当時流行に乗っていた「トヨタ初代カリーナED」と重なるところも多いのですが、このクルマ特有の雰囲気というのがとてもスキなんです。

今の世では安全基準などもあり、難しいと思います。うつくしいルックスのクルマ…

実際、販売は成功とは言えなかったかもしれないですが、それでも、このクルマ特有の優美さというものは、忘れられないものがあります。

わたしは実車を見たことがない、白金ツートンもとてもイイ感じです。

マツダの多チャネル化

改めて資料を見ていると、マツダの目指していたというか描いていた像が見えてきます。

カジュアル層はオートザム・シックな層はユーノス・一般層はマツダへ。

この後、アンフィニブランドも立ち上げてマツダの販売店は多くなってゆきます。

ただ、実際の取り扱い車種が初期にチャネルごとに揃えられなかったこと、無理に揃えた結果、ラインアップの複雑さを生んでしまいました。

こういったカタログや、車種ごとのカタログでは、そのクルマを世に出すためのコンセプトや狙いを読み解くことができます。

そのクルマを世に送り出した情熱や、狙い。そういったものは、知っておきたいと思います。

同時に、そのクルマが愛されて世に出てきたことを感じられて、わたしはとてもスキです。

ユーノス100の室内を見るに、ちょっと質の高いものを送り出したい…そんな気持ちが見えてくる気がします

長くなりますが、次回はマツダ本体について紹介します。お楽しみに!

このシリーズを最初から

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