ちょっと古いクルマの、これから(2023年版)(2)
好きなクルマに、乗り続けるということ
ちょっと古いクルマの、これから(2023年版)(1)から続く
2023年2月18日~19日、横浜市「パシフィコ横浜」にて「ノスタルジック2デイズ」というイベントが開催されました。今回はそのレポートの続きです。
昔と今とでは、少しわたしの視点も変わってきたのかな、と思いました。
今回のイベントで感じたこと。
わたしが免許を取得したのが1991年。イベントやミーティングに参加し始めたのが同じ頃なので、そう考えると30年近い年数が経過しています。
わたしの年齢もさりながら、「旧車」カテゴリーに属する車は確実に変わってきています。例えば。。。
トヨタスポーツ800。言わずと知れた、名車です。
登場が1965(昭和40)年、終売が1969(昭和44)年です。わたしが興味を持ち、欲しい!となっていたのは1993年ごろ。登場から30年弱、経過したクルマでした。
現在(記事作成時)2023年。車齢30年というと、このあたりのクルマが該当します。
もちろん、単純に比較はできません。トヨタスポーツ800は、空冷2気筒。エアコンはもちろん、ヒーターですらオプションのクルマで、ボディ外板も腐食には弱かったことは容易に想像がつきます。
わたしは、当時トヨタスポーツ800の購入を真剣に考えていましたが、自分に維持は難しいという判断から諦めました。
その後、90年代後半~2000年代前半に、免許取得前後に新車で憧れたクルマたちの価格が下がりきったところで、それらを相棒として迎え入れるようになりました。
クルマとは、そのひとにとって、どんな存在なのか。
そんなわたしも、わたしが愛車としているクルマももうそこそこいい歳になりました。
わたしが二十歳の頃にはできませんでしたが、少々古くても、憧れのクルマを入手し、維持されている人も多くいらっしゃいます。
昭和53年排ガス規制以降の、とりわけ平成の声を聞いてからのクルマは、健康な状態であれば安定性が高いので、日常使いも難なくこなします。
わたしがそうであるように、自分が見染めて購入したクルマは、かけがえのない相棒となることと思います。
レストアという選択肢
クルマを直す方法として、満足度が高く安心度も高いのは一度仕上げてしまうこと。
「レストア」と呼ばれるもので、手法としてはまさに王道、かつ以前から行われている方法です。自分の乗っているクルマをレストアする方法と、レストア済のクルマを購入する方法がありますね。
そのクルマが世に出てきた時の姿や感覚を、多くの部分で味わうことができるというのはとても気持ちのいい、選択肢としては非常に魅力的なものだと思います。
ただ、仕上げを依頼するとなれば、一般的にお値段も素晴らしいです。そこは覚悟しないと(笑)
自分のクルマを、あきらめなければならないとき。
話は飛びますが、わたしの昔の職場の方が、とても奇麗な紺色の3代目プレリュードに乗っていました。グレードはSi。
いつ見てもピカピカで、大事にされている様子が伝わってくるクルマだったのですが、ある日「手放すことにした」と聞かされました。
理由は、冷却系のトラブルで、部品がもう出ないから…、ご本人も本意ではないとの事でした。
その方は、メンテナンスはディーラーに依頼していて、維持のルートはディーラーしかなかったのかもしれないですが、とても残念に感じました。
わたしのように始終クルマのことを考えている(ははは)人でなく、身近な道具、相棒としてクルマを愛している人からすると、ディーラーや整備工場での「部品が出ない」はかなり厳しい言葉であると思います。
自分のクルマを、あきらめないという選択肢。
わたしのようなへそ曲がりは、意地でも何とかしてやるという風になり、それこそオークションサイトやネットを徘徊することとなるのですが、仮に部品が見つかっても、高価。一度破損した経験のある部品を中古で購入することは、永続的な安心にはつながりません。
そんな中で、ここ数年の動きとして、「古いクルマに乗り続ける選択肢」=あきらめない選択肢、が提供されつつあるなと感じています。
クルマの維持に掛けられる予算、仕上げに要求される程度。誰が、どこで修理するのか。これから購入するのか、今乗っているものを直すのか。外装か、内装か、機関部品か。それによって最適解は変わってくると思いますが、選択肢が増えれば、可能性はぐっと増えてくると思います。
話が途中になりましたが、今回、クルマの維持仕上げに、様々な選択肢が増えてきたことを知ることができました。次回以降も、そのことについて紹介してゆきますね。
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