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1989年の東京モーターショー マツダ編(4)

1989年の東京モーターショー マツダ編(4)
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1989年当時のマツダ車を見る

改めて、いい時代を感じる

前回は急遽別の話題を差し込みましたが、今回でこの話題は完結します。

東京モーターショーのマツダブースで入手した冊子から、当時のマツダのラインナップを見てみましょう!

前回は、コンセプトカーとモータースポーツに関して触れました。

それでは今回も、よろしくお願いします!

マツダの技術について

その前に…モーターショーのパンフレットには、コンセプトカーや登場間近のクルマだけでなく、その会社が現在取り組んでいる、知ってもらいたい技術の話が載ってます。

4WSは、当時普及すると思っていた技術だったのですが

マツダの場合、「走り」にウェイトを置いている傾向が見て取れます。最初に走りありき。

その為のエンジン、サス形式、操舵形式という事になるのでしょう。

今としては普及したもの、逆に成熟はしたもののコストの問題で受け入れ難くなったものなど…

ルーチェ・カペラ・ファミリア・ペルソナ・RX-7…ついこの前までそこにあった名前たちです。このページを書いているのが2023年ですから、34年という時間が流れています。

マツダブランドのラインアップを見てみる

さて、1989年当時のマツダのラインアップを順に見てゆきましょう。

昭和と平成のデザイン文法がどちらも見て取れます

主観ですが、上の写真から、ルーチェとカペラはどちらかといえば昭和のデザインに寄っていて、ファミリア…特にアスティナには先進性を感じます。

個人的には、カペラに存在した「C2」というクーペが大好きです。

上のセダンと比べて、ブリスター風のフェンダーを与えられ、ボディバランスも良い、もっと注目されて欲しいクルマです。

こうやって見ると、2ドア系の居住スペースはセダンベースになっても制約があるんだという事が分かりますね。

もう1台、とても印象に残っているのが

「アスティナ」です。

セダン系のボディと異なったスタイルですが、こちらは4ドア(5ドアハッチバックというのかな)で、リトラのライトを備えた個性派です。

この写真からも、リアドアがセダン系から流用されていないことが分かると思いますが、こういった「ちょっと洒落たクルマ」が平成初期には結構居たものです。

今でも人気を誇るあのクルマは

こちらのページの方が、心に刺さるクルマは多いかも

車種紹介は、見開きがもう一つあります。

現在でも大人気なRX-7。平成元年はFCの時代で、もう少しするとFDが登場します。

新車でFCが買えた時代です。この頃、RX-7は5ナンバー。税制的にも3ナンバーにすることが厳しかったのが昭和です。

この次のFDは一気にサイズアップしますが、5ナンバーサイズのピュアスポーツ(「切れ味鋭い」という表現が当時散見されました)というのも今では希少な存在ですね。

当時はスタイリッシュなクルマが流行っていて、「4ドアハードトップ」ジャンルも流行でした。

各社がラインアップを拡充してゆく中、マツダが市場に撃って出たのは「ペルソナ」。のちに「ユーノス300」という兄弟車種を得ます。

ピラーレスHTの解放感、現在の法規では恐らく難しいと思います。このクルマの大きな特徴の一つはその内装。他社と一線を画すスタイリッシュな内装でした。

今でも知名度はソコソコあるものの実車をほぼ見掛けない「エチュード」。

ベースがこの当時のファミリアのひとつ前という事もあり、ファミリアの上級車種としての差別化が難しかったのかなと思います。

ただ、当時は中古車でも少し流通はあったはずなのですが…わたしも、実車を見たことはありません。是非とも一度見てみたいクルマです。

マツダ、多チャンネル化の前夜

皆さんご承知の通り、この後マツダは多チャンネル化に邁進してゆきます。

このシリーズではまだ出ていなかった「アンフィニ」も登場し、車名の前にチャンネル名を入れていた時期。

一つのシャシから派生した兄弟車が数多く存在し、受け取る側の認識が追い付かないと言われた時期を経て、バブルの終焉とともに路線変更を余儀なくされます。

個人的な意見として、多チャンネル化は悪い事とは思っていません。

それでも令和の時代(この記事を書いているのは令和5年)、ほぼすべてのメーカーが販売系列を絞っている現状、クルマという商品の立ち位置が変わってしまった現在では、もうあまり馴染まないのかな、と思わざるを得ません。

残念ではありますが、あらゆるものは時代とともに姿を変えてゆくのかな、と思ってしまいます。

このシリーズは今回で終了です。お付き合いいただき、ありがとうございました。

このシリーズを最初から

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