1989年の東京モーターショー マツダ編(1)
- 2023.08.20
- 資料など
平成元年。静かに熱かった。
幕張メッセでの開催です!
わたしがクルマに興味を持ち始めて、父に連れて行ってもらった初めてのモーターショーが
「平成元年東京モーターショー」
場所がこの年から幕張メッセに移りました。
バブル経済の最中。自粛ムード解消…
思い出すに、「当時自動車業界には追い風が吹いていた」感じです。
バブル経済は消費を押し上げ、前年には「シーマ現象」なる経済用語まで登場し、昭和から平成に切り替わり、自粛ムードが解消して、各メーカーとも宣伝やクルマの発表を多く行っていました。
今回は、平成元年モーターショーで配布されていたパンフレットの中から
「マツダ」のものを取り上げようと思います。
いきなり、凝った造本。
表紙を見ていただくとわかると思いますが、階段状になっていて、該当するブランドのところを簡単に開けるような仕掛けになっています。
逆に言えば、オートザムとユーノスは紙面が狭いことになりますが…
これ、かなり凝った造本だと思います。
オートザムブランド
マツダは、多チャンネル化に舵を切ろうとしていました。平成元年の時点で、「オートザム」「ユーノス」「マツダ」。
これを推し進めた結果、その後起こることは皆さまご存じと思いますのでここでは割愛しますが…
まずはオートザムから見てゆきましょう。
紙面が狭い事はこの写真から伝わるでしょうか?
この時のオートザムのイチ押しは?
そう、名前が復活した「キャロル」です。コンポーネントこそスズキのものを流用していますが、外板などはオリジナルです。
この写真でも、当時流行のキャンバストップを纏っています。
このクルマはよく当時見掛けた気がします。
思うに、この頃から「女性仕様車」のような狭い範囲ではなく、最初から女性も含めたターゲットがされるようになり始めたのかなと思います。今でこそクルマを運転する女性は普通ですが、昭和の頃は割と珍しいと言われたような気がします。
今でも「オートザムの代表車種」
多くの方は気付かれていると思いますが、マツダ(オートザム)は、この年のモーターショーでクルマ好きに刺さるコンセプトカーを出しています。
今でも多くのファンを擁する、AZ-1のプロトタイプです。
コンセプトカーだった頃は、3タイプのボディを用意していました。わたしは個人的にType-Bに惹かれていました。
Type-Bは、深緑の塗色、鉄チンホイールと相まって、往年の(平成元年の往年って)スポーツモデルを思い出させるルックスで、わたしはこのルックスが採用されるのでは?と予想していました。そもそも、ガルウイングで出してくるなんて思ってませんでしたし…
ご承知の通り、それからしばらくして登場したAZ-1は「Type-A」を進化させたものでした。2度驚きました…
オートザムのラインアップ
このカタログから想像できるのは、オートザムは「軽中心の販売チャネル」にしたかったのかな、ということです。
その後、クレフ・レビュー・AZ-3・ランチア系車種などを扱うこととなりますが…
次回、ユーノスを取り上げてゆきます!お楽しみに!
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