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整備中の安全対策

整備中の安全対策
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いわゆる「小ネタ」ですが、安全に配慮するための取り組みです。

イグニッションでの飛び出しを防ぐ

2000年頃以前のMT車は

おおむね2000年以前のMT車は、クラッチを切らずにセルモータに通電しました。

写真:日産180SX(1996年)の取扱説明書より 赤囲いは管理者による

踏切などでエンジンが始動しない際、「セルモータの動力で少しならばクルマを動かす」ことができました。緊急時の脱出に有効、というわけです。

クラッチスタートシステム

近年の(もう20年くらい前からですが)MT車は「クラッチスタートシステム」を導入しています。

これは、「クラッチを切らないとイグニッションキーでのエンジン始動ができない」装備です。

出典:SUBARUホームページから プレオ(2008年)の取扱説明書より 赤囲いは管理者による

このシステムにより、現在のMT車ではセルモータによる緊急脱出はできなくなりました。

なぜこのような措置が取られたかというと、「ギアが入った状態でのセルモータ始動」で意図しないクルマの飛び出し事故を防ぐためです。

本来、エンジン始動は

MT車は、本来はギアを前進もしくは後退に入れて駐車すべし、とマニュアルに記載されています。また、わたしもはるか昔、教習所にてそう教わりました。

写真:日産180SX(1996年)の取扱説明書より

そのため通常であれば、エンジン始動は運転席に座り、ニュートラルを確認し、クラッチを切った状況で行うべきものですし、私も普段は必ずそうしています。

なぜクラッチスタートシステムが採用されたか?それは、当時、「ニュートラルに入っていると誤認して」開いている窓から手を突っ込んでイグニッションを操作しエンジン始動。

結果クルマが動いてしまう、などの事故が多発したためというのが通説です。

イレギュラーから起こるトラブル

上記の通り、運転席に座ってエンジンを始動すれば、クラッチスタートシステムがなくても誤作動を起こさないと思います。

ただ、わたしの場合ですと、例外的な動作をすることがあり、それは「整備の時」、例えば、ステアリングロックを解除するためにキー操作を行うなどです。

この操作が危ない(写真は場面を再現したものです)

クルマをウマに掛けている、ジャッキで保持しているなどの状況で、クルマに乗り込むことをためらうような場面で、セルを始動させる意図でないにせよ、キーを操作するというのは危険が伴います。

また、整備に限らず、輪止めを併用して駐車をしている場合など、輪止めの存在を失念してクルマの発進を行うと、それもトラブルの原因となってしまいます。

整備前にわたしが確認しながらやったとしても、その後ちょっとだけ操作をしたいという場面など、「整備に集中した後の」わたしが操作するわけで、その一瞬うっかりしてしまうと…

慣れているクルマでの、慣れないシチュエーションはうっかりを誘発しやすいなと感じています。

そして、わたしのクルマは3台ともクラッチスタートシステムが装着されていません。

製作しました

実際、整備完了後に、輪止めをしたまま車を動かしたり、ギアが入っている状態でステアリング位置を修正しようとロックを解除しようとしてキーを触ったりすることがあり、何らかの対策が必要だと感じていました。

そこで、まずは100円ショップに行きます。

今回はクルマ3台分作成するので、部材は3つ分です
こういうものを用意して…

用意したものは、A5サイズのカードケース・クリップ・紐です。

次に中に入れるものを作成します。

作業中になごめるように「現場猫」さんに頑張ってもらいます
これをA4に互い違いに印刷して二つに折ります
表裏で異なるものを作ります。現場猫さんの立ち位置で識別できるようにもしています

使用方法は

クリップにひもを通します

とりあえず止めてみます。写真の固定方法は、まだ暫定です。

「作業時」作業時、ギアを入れて固定する際は、これを現示します(なお撮影時、ギアは抜いています)

現場猫さんの指がシフトノブに向くようにしてみました。

「駐車時」サイドブレーキ解除(凍結防止など)、輪止めを併用する時(整備・坂道等)はこちらを現示します

こちらは現場猫さんが右側です。

使用するシチュエーションは、表裏で「整備中で運転席に座れない」「サイドブレーキを解除して駐車」するときと使い分けます。

これを、クルマに積んでおき作業時に現示すれば、うっかりミスの確率を下げることができるのかな、と思います。

不慮の事故を防ぎたい

私にとっても、このブログに訪問頂いている皆さんにとっても、クルマの趣味は楽しいものと信じています。

わたしも、クルマの趣味では失敗もしますし、正直なところ、物を壊してしまうこともあります。

ただ、「ケガをしない」「ケガをさせない」「取り返しのつかない失敗をしない」ようにしたいと思っています。

訪問頂いている皆さんも、安全に気を付けて趣味を満喫してほしいと強く願っています。

わたしも、趣味で悲しい思いをしたくない。そう思って今回は取り組んでみました。

最終的に、固定方法はこのように落ち着きそうです。こうすれば、クリップもなくさないし。
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