あのクルマは今何台?トヨタ編(2022年度版)
- 2023.04.17
- 資料など
あのクルマって、どのくらいいるのかな?
日頃気になることの一つとして、「昔はたくさんいたクルマ、今はどのくらい現存しているのかな?」ということがあります。
今回は、そんな話をしてゆきたいと思います。
※下記にも解説しますが、いわゆる「登録車」の中で、条件が揃ったもののみは調べることができます。その為、現状では軽自動車や、条件が揃わないものは調べることができないことを最初にお詫びします。
データブックが存在します!
今回、調べるにあたって訪問した先はコチラです。
国会図書館は、初回の登録を行えば中の書物を閲覧・有償で複製(コピー)できます。
図書館なんて何時振りだろう?最近は、なんでもネットで調べることができるので、図書館の存在を忘れてしまいそうになりますが…
蔵書の多さ、あらゆるジャンルの調べ物ができ、ネットでは手に入りにくい情報を入手できる国会図書館は、趣味としての興味が湧いたものを、心ゆくまで調べることができる場所だと思います。
わたしは初回訪問になるので、各種登録を行って、館内に入ることとします。
正直ちょっと名前でビビっていたのは内緒ですよ。
お目当ての資料
今回参考にしたのは、
「初度登録登録年別 自動車保有車両数」という資料で、毎年刊行されていてページ数は800ページ以上のものです。
この資料、もちろん購入もできますが、高価です。
売っていないかなと思い検索したら出てきました(何故かこの年の分だけ出てきました)。
また、今回調べたい「あのクルマはどのくらい現存するのか」は、巻頭の数ページで、確認できます。
この資料の多くは、どの地域でどの車種が何台新規登録されているか、などの情報がメインになります。
資料を見ていただくうえで
早速、資料を読み解いてゆきます。データの見方としては、下記の注意があります。
あくまで新規登録の車両台数を確認するのが本筋の資料の為、年数が経過した車両に関してはすべては網羅されていないことを前提として、
当代限りで単独で名称が存在する車両(「180SX」など)はそのものずばりの台数が出てきます
何代にもわたる車両(「シルビア」など)はすべて合算されて出てきます
車名グループに含まれる車両(「レビン」⇒「カローラ」など)は車名単独でのデータが存在しません
車名区分が複数にわたる車種も存在します(「ラングレー・リベルタビラ」など)
データのとり方が「平成22年以前」と「それ以降毎年」なっているので抽出できない車種があります
登録区分(いわゆる5ナンバー・3ナンバー・4ナンバーなど)で区分けされているので、車種によっては世代の識別に使えることもありますが、世代の識別ができないものもあります
車名が名称の区分で消滅しているものは「その他」にまとめられてしまっています
そのため、あくまで概数であること、また集計のまとめ方(これはデータ編集時とわたしのまとめ方両方に言えます)によって、必ずしも正確な数字とは限らないことにご留意ください。
また、「5ナンバー⇒3ナンバー化」などの登録変更をされた車両は、そちらに移っていることをご留意ください。(実は特定の車種で非常に多かったのです)
登録されている台数ですので、恐らく一時抹消は含んでいないと思います。ここで調べた台数=現存車のすべてでないことには、ご留意を頂ければと思います。
では、早速見てゆきましょう。
トヨタ編(小型車枠)
すべて5ナンバー枠ということに注意をお願いします!
今回、画像はすべてWikipediaより転載させていただきました。出典はPublic Domain、CC0を除き記載しています。
MR-Ⅱ/MR-S 18,512台(全世代)
サイノス 3,124台(全世代)
スターレット 26,974台(全世代)
セリカ 7,191台(5ナンバーのみ)T180系標準ボディまで
ソアラ 6,061台(5ナンバーのみ)Z20系2リッターまで
プリウス 3,113台(5ナンバーのみ)W10/11系(初代)のみ
トヨタ編(普通車枠)
すべて3ナンバー枠です!
アルテッツァジータ 2,443台(アルテッツアは17,520台)
オリジン 981台
コロナエクシブ・カリーナED(小型車枠のデータなし) 4,428台 T200系のみ
スープラ(3ナンバーのみ・小型車枠のデータなし・70系~80系まで)8,495台 ⇒平成22年以前登録・3ナンバーのみということになります
セリカ 13,494台(3ナンバーのみ) T180系ワイドボディ以降⇒5ナンバーとの合計20,685台
ソアラ 12,892台(3ナンバーのみ・10系3ナンバー~40系まで)⇒5ナンバーとの合計18,953台
資料をまとめてみた印象
トヨタの場合は、意外と台数が多いという印象でした。
データの確認出来た車種が、台数も売れ、現在もオーナー様が多い車種であるという印象もあり、絶滅危惧車種は少なかったのかもしれません。(ピンポイントで見ると、結構少なくなってしまったクルマもいると思いますが)
また、トヨタは車名の派生が多いので、単独のデータを取ることが難しいという特徴もありました。
次回は、日産編を取り上げます。このシリーズは、そこそこ長くなりますが、お付き合いいただけると幸いです。お楽しみに!
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