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ちょっと古いモノが好き

ちょっと古いモノが好き
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姉妹ブログ歩き出しとリンクさせていて、クルマ以外の内容に触れています。

ご容赦ください。。。

わたしのもう一つの趣味。1960年代後半~1970年代中頃までの国産腕時計です。

最近、新しいものを買っていない。。。

最近改めて思うこと。

最近、2300キロの旅に出たり(前編)(後編)シフトグラグラを直したり姉妹ブログの準備を進めていたり、といった出来事の中で

「やっぱり自分はちょっと古いモノが好きなんだな」と再認識しています。

最新のものを否定するわけではない。ただ、最近は新しいもの(特に大物)を買う機会が少ないなあ、と改めて感じるわけです。

傷んだものに手を入れる。

先日、グラグラシフトを修理したカプチーノの試走をしているとき、「本来であればこんなに節度のあるシフトフィールだったんだ」と気づくとともに、「モノは手を入れれば、蘇る」ことを再認識しました。

当ブログで取り上げているわたしのクルマは、猫可愛がりをしているわけではないので、粗が多めで、直さないといけない部分も多いです。

ただ、わたしはモノが「直されて、再び一線級になる」ことにとても喜びを感じます。

姉妹ブログでは「ちょっと古い国産腕時計」を取り上げています。こちらも、一度(場合によっては二度以上)誰かの手によって使われて、一度はその寿命を全うしようとしていたものが多いです。

時計は、傷だらけになり、もしくは機能を損ねたり、また新しい技術に触れて興味を失ったり、などの理由でもう使わなくなってしまったもの、そういうものがわたしの手元に来るのです。

完ぺきではないにせよ、磨いて磨いて普段使いに復帰させるんだ。
技術や予算が限られていても、手数で勝負するぞ。

そのモノが過ごした時代を思い浮かべる

クルマでいえば1980年代後半から1990年代後半まで、古時計でいえば1970年代なのですが、この時代に作られたモノを振り返るに、一度技術的な円熟期を迎えたものであるということが言えると思います。

クルマでいえば、排ガス規制の呪縛から、数々の技術が一気に昇華し、かといってデバイスの過剰な介入がない「乗り手が主役」のクルマたち。

ちょうど免許取得前、もしくは免許取りたて頃、わたしはこのクルマたちに目を輝かせ、夢中で雑誌を読み漁っていました。

時計でいえば、クオーツの波に押されながらも、機械の完成度は高く、デザインも個性がたっぷりな「機械式」の時計たち。

この時計が世に出たころ、わたしはこの世に生を受けました。わたしの先輩、わたしの親に当たる世代の人たちが、世の中を熱いエネルギーで動かしていました。

かたや自分が物心つく過程で見てきたこと、かたや自分の経験で過ごしてきたことですが、わたしにとってはどちらも故郷のようなあったかいものを感じるのです。

多くの人が手にできた偉大さ。

現在、特にクルマに関しては価格高騰などの動きもありますが、わたしが好きなモノは、当時でも決して限られた人だけでなく、多くの人たちが入手し、消費していったものです。

そして、そのモノたちは作りが良く、機械としても丈夫に作られているので、手を加えることができればまだまだ活躍できる。

クルマも時計も、部品が出ないという悩みはどうしてもありますが、そこはこのネット時代。ノウハウや解決策は昔に比べて見つけやすくなっています。

今のモノづくりや姿勢を否定するものではないのです。

わたしは、特別なものではなかったけれど、作りが良くて、気に入っているものを直しながら使う事に気持ちよさを覚えています。

モノって、思い出も、一緒に乗せているんだと思います。

実際は、うまくいかないけれど。

実際は、ちょっと古いモノの維持管理はうまくいかないことが多いです。むしろすべてがうまくいくことはない。自分で手を出して失敗したりは日常です。

クルマも時計も同じなのですが、わたしがそのものの修理を生業にしているくらいの技術があれば、それこそ自己完結でできますが、機械的な部分は専門の方にお任せしないといけません。その過程で、迷惑を相当かけてしまっているのも事実です。本当に申し訳ないなと思っています(これは、クルマ・時計どちらもでも同じことです)。

それでも、縁あってわたしの手元に来た、わたしの許にとどまっているクルマや時計をあれこれやって、わたしの相棒として活躍しているとき、ちょっとだけ誇らしい気持ちになります。

わたしは、「機械の寿命は人間が決める」と思っています。寿命を断つのも人間ならば、寿命を延ばすのもまた人間。ならば、せっかく縁あってわたしの手元に来たのであれば、できるだけ長い時間、現役でいてほしいなと願うのです。

あっちこっち不具合は出るけど、頑張らないと。

また、手放すことになったとしても、できれば次のオーナーさんに引き継げればいいなと思いますし、そのように維持できるように努めてゆきたいと思っています。

わたしの趣味は、もしかしたらちょっと特殊なのかもしれないですね。

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