AE92レビン的「4A-Gフェスティバル」2025(5)

チューニングと維持
2025年5月に開催され、わたしも参加してきた4A-Gフェスティバル
今回は、エンジンを話題にします。
4A-Gフェスティバルとは(おさらい)
2025年で3回目を数えるイベントで、5月25日(日)に開催されました。


画像もしくはURLをクリックすると、主催者(T.M.WORKS様)のサイトに移動します
4A-G搭載車両のイベントで、参加可能車両は
4A-G(4A-GZE)エンジン搭載車
4Aとルーツを同じくしているA型エンジン(5A・3Aなど)搭載車
4A系エンジンに換装された車両(KP61に4A-G/TE71に4A-Gなど)
です。(主催T.M.WORKS様HP参照)
4A-Gエンジンについて
順番でいえば最初に紹介しろやー!なんですが、4A-Gエンジンについて。

4A-G型エンジンは、1983年にAE86レビン&トレノに搭載されたのを皮切りに、以降トヨタのカローラ系・セリカ系・コロナ・カリーナ系などに搭載されたエンジンで、20年弱の歴史があります。
搭載するクルマも、FRからFF・ミッドシップと様々。
AE92後期型までは、AE86搭載の初期型に近しいエンジンという事が出来るのかな、と思います。
その理由は。
AE101以降のエンジンです。5バルブ化されたことも大きいのですが、上の写真と見比べると違いが判ると思います。
「ディスビの位置」です。
搭載車両がFFに限定されるようになった為か、ディスビの位置は車両前方からエンジン側方に移されました。
5バルブを縦置きに転用する際に、ディスビが干渉する…という事はココから来ています。


4A-GZEは縦置きが(純正では)採用されていません(WA11・AE92・AE101)。
AE92~AE101以降時の変更点も少なかったらしく、エンジンのバリエーションとしてはレギュラー仕様とハイオク仕様に大別されるかと思います。
ディスビではなく、イグナイターが採用されていますが、搭載位置は従来の4バルブ4A-Gと同じあたりです。
ざっとこんな感じになるのですが、今回皆さんのエンジンルームを観察していて、気づいたことが。
DI化?
少し前までの車は、ディスビからハイテンションコードを介してプラグに電気を供給、点火をしていましたが、最近(古くは日産CA型などもあるが)のクルマはDI=ダイレクトイグニッションを採用することが多くなりました。
能書きはともかく、このエンジンをご覧ください。

コレは、前回紹介したAE92トレノのエンジンですが、本来ディスビから出ているハイテンションコードが無い。
そして、プラグホールの上に何かついています。
このクルマ、DI化されているんです。
そして、すべての純正状態は確保されているので、ノーマル(=ディスビ)状態に戻すことも可能、という事です。


DI化のメリットは、点火性能の向上とメンテナンス性の向上と言われます(AIに聞きました)。
パワーアップの効果は測定結果にも、体感にも表れるほど。なのでDI化はチューニングの一つと捉えられている部分が大きいです。
しかし、それだけではない。DI化のもう一つのメリットは、ディスビからの解放なのです。
2025年前半にカプチーノ界隈で、「F6Aツインカム用のディスビキャップの入手が困難」という情報が流れました。
ディスビのメンテナンスでは、ローターやキャップという交換部品が存在しますが、今回聞いた話ではキャップ単体で出なくなっている、今はまだアッセンブリー入手は出来るがかなり高価、そしてその部品の共有も怪しいのでは、という事です。
点火系に異常を来してしまえば、走れなくなり…

T.M.WORKS様のHP
部品供給からの解放。コレは、特に部品供給が怪しくなりつつある90年代のクルマからしたら、とても有効な手段と思います。
4A-Gフェスティバルの主催である「T.M.WORKS様」は、このあたりを得意とされています。
おまけ
この写真をご覧ください。

AE101(マリノ)のエンジンですが、カバーに隠れているながらもそのタコ足の造形が格好イイという話になりました。
なんとこれ、純正らしいです。凄いなあ…
そして、AE92勢が羨ましがったもう一つが「オイルエレメント」の位置。
整備性が格段に上がっているようです。
確かに、ディスビの位置含めて見直しが入ったエンジンですから…
次回は別の話題
4A-Gフェスティバルの話題は今回で終了です。
次回、話題を変えてお伝えしてゆきます。お楽しみに!
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