180SXのステアリングを巻き直す(5)

長くなりましたこのシリーズ。
前から気になっていたステアリングの劣化。ステアリングの巻き直しを依頼し、現物を送付するよという事で話がまとまりました。今回いよいよ完成品のご紹介です。
※このシリーズは、わたしが依頼した施工業者様「CAR WASH SERVICE 888 様」に許可を頂きまして、その内容を紹介させて頂いております。
このシリーズの記事に、宣伝等の意図はございません。また、宣伝依頼を受けて作成した記事でない事を書き添えておきます。
この記事をご覧になって、該当業者様を含む業者様に依頼されたことの責任は、当ブログでは負う事が出来ません(当ブログは作業紹介であり、業者様斡旋の意図はありません)。
また作業取次等も出来ませんので、作業依頼検討時は、ご自身で依頼先にコミュニケーションを取って頂いて、ご確認、ご判断を頂き、ご自身の責任で依頼するようにお願いいたします。
以下、読み進めていただく場合はご了解いただけたものとします。
非常に説教じみていて恐縮なのですが、ブログを見ている皆様がご自身ご納得の上、趣味を楽しんで頂ける為に、どうぞよろしくお願いいたします。
ご了解いただけない方は→こちら(トップページに戻ります)
待つことひと月半…
通常、CAR WASH SERVICE 888 様ではおおよそひと月~ふた月弱にて作業をしていただけるようですが、(当然混み具合にもよりますが)今回は年末年始を挟んだため、おおよそひと月半、待ちました。
そろそろかなと思っていた頃、メールが来ました。完成見込みが立ったので入金を…という事です。
※依頼フローとしては、
フォームで相談⇒メールでやり取り⇒金額等OKであれば元払いで現物送付⇒作業着手⇒(もし不具合等で追加があればココで連絡)⇒確定金額提示⇒入金⇒着払いで発送。
こんな感じでした。
待望の到着
それでは、到着してステアリングを180SXに装着したところを確認しましょう。

今回の依頼内容は、黒革(一応、センターパッドを確認して頂いた)・通常の千鳥ステッチ、黒糸・オプションの一本巻きです。
上の写真の6時位置に「継ぎ目」が見えると思いますが、この継ぎ目が1か所のみ入るのが一本巻き。通常だと4か所に継ぎ目が入ります。(純正ステアリングでも多いパターンですよね)
思った通り、純正シフトノブとの相性もばっちりで、純正品の佇まい(と思っています)。

巻き直しで変化した部分
もともとのMOMOステアリングを完全再現、ではなくて一部差異があります。写真で比較します。


一番大きな違いは、ステッチパターンです。
このMOMOステアリングは、並行縫い(CAR WASH SERVICE 888 様でいうところの並行パターンではなく、周回に沿って平行に縫ってある)ですがこの縫い方が恐らくチョイスできないなという事で、縫い方を改めて「純正っぽい」千鳥にしています。
また、それに伴いステッチも、標準は白(グレーかも)でしたが、黒をチョイスしました。コレも純正シフトノブとの合致を図るためです。
細部をじっくり見る
細部をじっくり見てみましょう。

ステッチ部分はこのような感じです。恐らく作業のほとんどは「手縫い」と思われるので、縫い目は機械的に真っすぐではなく、ごく僅か振れがあります。
装着してしまえば気にならない部分の上、個人的には手縫いで仕上がっている証ともいえるので、むしろ好意的に感じました。
ステッチはしっかり。MOMOステアリングによくある縫い目から割れてくる現象も起こらないのではと期待しています。
もともとこのステアリングに施されていた握り手の造形もそのままでした。
8時半位置・3時半位置くらいに少し出っ張りがありましたが、それはそのまま継承されており、親指を添える部分の形状も変わらず。
巻き直し前にスポークとリングとの接合部に「割れ」があった事を、昔の写真で見て頂けると気付くと思いますが、ここも革が一枚となっているので解消しています。


標準だと4か所に入る「継ぎ目」ですが、今回は一本巻きを選択しているので6時位置のみ。
何故かもともとのMOMOステアリングには存在しなかったような(接着だったのかもしれない)意匠ですが、コレも1か所にしたため違和感なしです。
そもそも純正ステアリングも、この継ぎ目が4か所に入ってるものも多いですよね。
参考に、AE92レビンの純正ステアリングを載せますが、このステアリングにも2時・5時・7時・10時位置にそれぞれ縫い目が入っています。
縫い目の見た目はほぼ今回の見た目と同じ。
純正の巻き直しを依頼する時は、この縫い目を継承する形での依頼もイイのかなと思います。
純正に拘りのあるオーナーさんは、おそらく純正をトレースするような依頼になると思います。
(もしくは、純正のバージョンアップ依頼など。)

その他について
あと、いくつか補足しておきますね。

センターパッドは依頼の際に送付しましたが、特に加工はしていません。手つかずで戻して頂きました。
送った意図としては、革の色を見て頂くのにイイかなと思いましたが、目論見通りこの革と色はマッチしています。
このパッドも実は劣化していて、装着の際に多少曲げるのですが…あまりやりたくないな…
今回、可能であればホーンボタンを何故か家に転がっていたNISMOのホーンボタン(入手経路を覚えてないが恐らくアレな物)に変えたいなと思っていました。
センターパッドからホーンボタンを外す方法がいまいちだったのと、サイズが合わなそうなので、センターパッドをいじめない様にそのような事はしませんでした。
ちょっとカッコ良さそうですが()写真で見ても互換性なさそうだから…

費用について
CAR WASH SERVICE 888様に 2024年12月依頼した際の費用について、記載しておきます。
※金額は変動することが十分考えられるので、発注検討の際は必ず確認をお願いいたします。
基本料金 ¥23,000(税抜)
オプション 一本巻き ¥2,000(税抜)
合計 ¥25,000(税抜)+消費税¥2,500=¥27,500※振込手数料別途
プラス 往復の宅急便代 片道¥1,886×2=¥3,772(税込)
合計¥31,272(税込)

記事記載(2025年2月)現在、MOMOのレースが新品で¥30,030-(税込)
ベースを持っていれば金額差はわずか。ベースを別途入手するとなると…
個人的には、金額相応以上に満足度が得られたこと、もし純正品や手持ち(販売終了モデルなど)のステアリングをどうにかしたいときの選択肢としては、「あり」と思っています。
今回作業をご担当いただきました、CAR WASH SERVICE 888様 本当に有難うございました!
今回で完結です
長いシリーズになりましたが、この話題はこれで終了です。次回は、異なる話題をご紹介いたします。
次回もお楽しみに!
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