カプチーノのクラッチ異音を直す(2)
結局交換することに…
GWはカプチーノでお出掛けだぜ!と思ったのも束の間。
前回は、修理対策という事で部品の調達と原因の推測を行いました。
今回は、交換した部品たちとその後も見てみましょう。
とりあえずは直りました
前回、相談即入院(路上で止まるのが怖いので)となったカプチーノ。
部品を交換することで、症状は治まりました。
交換した部品はこんな感じで調達
入庫したのは、180SXを見て頂いてる日産のディーラーさん。その為、部品に関しては持ち込みも可能という寛大な措置を頂きました。ネット経由での購入で、コストを下げる事が出来ました。
※わたしの場合、万一持ち込んだ部品が原因(初期不良など)で工賃が2回以上発生することは、了承したうえで作業をお願いしています。
部品の調達を作業側に依頼すれば、その辺りは調達側(作業側)の責任になりますが、、、ココは、理解しておく必要があります。
カプチーノのクラッチについて
今回購入したクラッチで入手の際にこだわってみたのは、「クラッチのスプリング」(ダンパースプリング)が4本タイプのもの、という事です。
写真で見て頂いているクラッチ板のスプリングは4本構成ですが、コレが3本のものもあり、巷の噂によると「カプチーノに3本タイプのクラッチ板を使うと振動が出る」という事です。
コレは、前回も触れましたが、今ついているクラッチ板がどちらか、そして実際に振動が変化するかを確認する為に「必ず4本で」入手するように努めました。
修理が完了して…
さて、クルマを預けてから2週間(作業はテスト含めて数日だったとか)でカプチーノは戻ってきました。戻ってきた際に、外した各部品の状況も確認させて頂きました。
あまりにダストが凄いので、袋から出しては見なかったのですがコチラがクラッチカバー。
見ての通り、レリーズベアリングの当たっている部分が摩耗しています。本来ここは、こんなに摩耗していないもので、実際に近くで見てみるとかなり摩耗しています。
動きが渋くなってしまったレリーズベアリングが、回転が同期し切れていない状態で接していたからで、異音の直接の原因もココの擦れる音だと思います。
近くで見るとこんな感じ。明らかに金属がやせています。
この状態で異音上等で使用し続けていたら…
クラッチカバーの爪が破損するか、レリーズベアリングが破損するか。いずれにせよ、あの状況からさほど時間、距離を経ない状況で、重篤なトラブルを引き起こしていたのではないかと思います。危ないなー。
クラッチの状況は?
18年、13万5千キロ無交換で頑張ったクラッチの状況を見てみます。ダンパーが何本かも気になります。
3本スプリングでした。クラッチ自体のセンター部分(ベアリングが入っている)にもガタが出ていました。
このガタは、今回のトラブルが起因したのか、その前からなのかは不明ですが、ここがガタついたクラッチはあまり見かけないという事なので、そういう意味でもクラッチ板自体もいい所寿命が近かったのではないでしょうか。
摩耗状態も見てみます。
袋が光ってしまいちょっと見えにくいですが、クラッチの摩耗剤の厚みは「そろそろ限界」という感じで、滑ってはいないもののそこまで長くは持たなそうとのことです。
リベットが露出するに至ってはいないですが、まあよく頑張ったねという感じです。
コレを見て遅かれ早かれクラッチは交換しないといけなかったなと理解しました。
ベアリングは
今回の音の原因、レリーズベアリングの状況はどうでしょうか。
写真では分からないのですが、まずスムースに回らないでゴリゴリ言っていたこと。
縦横方向ともにガタが大きかったこと。
裏面からグリースが出た様子があり、ベアリングとしてはもう限界の様子です。
もっともこの部品が原因なので、当然といえば当然ですが…
ガッタガタでした。
クラッチ交換をしたカプチーノは
振動が出やすいという噂の3本ダンパーのクラッチ板から、4本ダンパーのクラッチ板への交換を行ったカプチーノ。
クラッチの繋がりはすっかり変わっていました。
(写真は適当)踏力は軽くなり節度がある。しかも踏み応え(変な言葉ですが)がものすごくイイ。
異音が出るまでのクラッチ周辺の部品も、それはそれで相当くたびれていたことが判ります。
いやいやこの踏み応えだけでも、交換して良かったなと感じる事が出来ました。
いいぞこのクラッチ。
この感じが良くなったクラッチで、少し走ってみる事にします。
今回のブログは以上です。次回、交換したフィーリングをお伝えします。次回もお楽しみに!
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