2024 NOS2デイズについて語る(3)
- 2024.04.06
- 場所紹介
2024年2月17日(土)~2月18日(日)の2日間、パシフィコ横浜にて「ノスタルジック2デイズ」というイベントが行われました。本記事はその紹介と、ちょっと旧いクルマに乗り続ける為に必要な事などを考えてゆきたいと思います。
今回は、神奈川トヨタ様の「100ばんクラウン」を更に見てゆきます。
100ばんクラウンのすてきディテール
かなりいろいろ見られました
前回の記事でも紹介した、神奈川トヨタ様所有の初代クラウン。最初のオーナーさんが登録した際に、ちょうどきりの良い「100ばん」のナンバーを取得されたことから「100ばんクラウン」と呼ばれています。
当時、ナンバープレートの番号選択制などは当然ありませんでしたから、コレは本当に偶然という事ですね。
エンジンルームに鎮座するこの箱は何でしょう?
このクラウンは、基本的にはノーマルにきわめて近い状態で乗られていたのですが、唯一といってよい初代オーナーが手を加えた点。それがこの箱なんです。この箱の中にはラジオユニットが入っています。
上位車種のラジオを移植したそうです。今のようにDIN規格のユニットをインストールするというのは、当時はまだありませんでした。
ある程度の年代の方(ご同輩!)ならわかると思う、このラジオの使い方。プッシュボタンであらかじめ機械的に仕掛けておいた位置にチューニング針を合わせる、もしくはダイヤルでちょうどいい感度のところに持って行く。
平成ヒトケタ頃で、極低グレード車(営業車など)でも既に珍しい装備でしたから…操作したことのある方も少なくなってるかもしれないですね。
それにしてもステキなディテールです。
なんと運転席に…!
何故、ラジオの写真があるのか。そうなんです。実は運転席に座る事が出来たんです。
それというのも、このクルマがまだ初代オーナーさんの所有の際、ディーラーで展示を行ったことがあったらしいのですが、その際オーナーさんは「普通に見て貰えないような展示は、絶対するな」と念押しをしたそうなんです。
そしてこのクルマが神奈川トヨタ様に寄贈された時の条件も、保存に際して希少な取り扱いをするな、という事らしいのです。なので今回も、運転席に座らせていただく事が出来、写真も撮らせていただくことがかないました。
たくさんの方がクラウンの運転席に興味を持たれていたこともあり、わたしも駆け足で写真を撮るだけになりましたが、それにしても今の車と比べると「簡素」に感じます。
簡素ながらメッキパーツや凝った意匠で仕上げられた部品の数々。
今の車の様なシートではなく、それこそソファに座るようなシートから眺める計器盤・フロントガラスは、このクルマの生まれた時期が今よりちょっとだけ緩やかに時間が過ぎていたことを感じさせるに、十分な時間でした。
次回は、このブースで見掛けた取り組みを。お楽しみに!
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