2024 NOS2デイズについて語る(2)
- 2024.03.31
- 場所紹介
2024年2月17日(土)~2月18日(日)の2日間、パシフィコ横浜にて「ノスタルジック2デイズ」というイベントが行われました。本記事はその紹介と、ちょっと旧いクルマに乗り続ける為に必要な事などを考えてゆきたいと思います。
立て直し早々、仕事がバッタバタになり大変申し訳ございませんでした。
あのクラウンにも出会った!
神奈川トヨタ様のブースで
神奈川トヨタ様は今年は「クラウン推し」
前回の記事にも紹介したとおり、クジラクラウンを2台、奇麗なレストア進行中の50クラウン、そしてあのクラウンを持ち込まれていました。
ナンバーも取得され、非常にきれいな状態のこのクラウン。クルマって、ここまで仕上がるんだなと感動する出来です。さすが、ディーラーさん。
100ばんクラウン
あのクルマとは。そう。100ばんクラウンです。
100ばんクラウンは、神奈川トヨタ様がオーナー様から継承したクラウンを、通常走行のできる状態を維持しているもの。今回、このクラウンについては相当詳しくお話を聞く事が出来ました。
バリバリの初期車
インナーフェンダー部分にスリットが入っているのが見えますか?コレは、実は初期車(100台程度)のみに与えられたディテールです。
エンジンルームの冷却のためにスリットを切りましたが、ご想像の通りでエンジンルームを汚してしまうため、すぐに改められたものたそうです。
わたしは「ブレーキ冷却の為ですか?」と聞いて、秒で「違います」と言われました。
腕木式信号機。本来は「手信号」(教習所でも教わるアレ)を行うものを、機械に置き換えたものです。
そのため、このウインカーは点滅しません。あくまで、腕を窓から出す行為の代替で備わっているものです。
今の道交法でもウインカーとして扱われますが、点滅しないから「ウインカー」ではないんでしょうね。
別ブースで展示されていた「初代クラウン」の後期型には、ピラーに腕木式信号機が確認できないので、コレは法改正などを経て現在のモノに近い形へと進化したんだと思います。
100ばんクラウンは噂によれば「現存する初代クラウンの中で最も古い」個体らしいので、前期後期の違いに留まらない、初期車ならではのディテールを楽しむ事が出来そうです。
クラウンというクルマのプライド
以前から疑問に思ってた事を聞いてみました。
「100ばんクラウンには、クランク棒を差し込む穴がありますが、エンジン始動はセルですか?回転ですか」と。すると…
「何を言ってるんですか。クラウンは高級車なんですよ!」と…
この型のクラウンでも、エンジン始動はセルを使用していました。もちろん、既にバッテリーも搭載されています。
バッテリーはこの位置。シートの座面の下に鎮座しています。なので、クラウンのエンジン始動は基本はセルで行うという事です。
ではなぜココにクランク棒を差し込む穴が開いてるのでしょうか??
「当時のバッテリーはレベルが低く、始動できなかったことも多い。その為、エマージェンシーとしてそういう始動方法を残しておいた」という事です。
「ドライバーがやる訳じゃなくて、同乗している助手がやるんですよ。しまってある皮手袋を出して、クランク棒を出して、回すんですよ」
だから、「助手席」だし、「グローブボックス」なんですよ、と。
ところで、上の写真…室内から撮ったっぽくないですか?
そうなんです。100ばんクラウンの室内にお邪魔できたんですよ!
次回は、100ばんクラウンをもっと深掘りしてゆこうと思っています。お楽しみに!
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