あのクルマは今何台?番外編(2022年度版)
- 2023.05.20
- 資料など
5年間で、台数を減らしたクルマたち
当ブログでは、「2022年度の車種別現存数」を取り上げましたが、もう1点、興味があって調べてきたことがあります。
それは、「5年間で台数を減らしたクルマ」の話です。以後、「維持率」と表現しますね。
データブックの横比較
今回、2022年度の車種別現存数を調べた際、一部にはなりますが、2017年はどうだったかも併せて調査してみました。
その結果の紹介です。
資料について
今回参考にしたのは、「初度登録登録年別 自動車保有車両数」という資料です。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
比較方法としては、2017年の資料掲載台数から2022年の台数を引いた台数を出しました。
留意しておきたいのは、「2017年時点では一時抹消だったが、2022年には登録復帰されているもの」などが恐らくあり、この車両は「台数増加」になっていると思います。
また、この資料は「初度登録台数」を掲載しているので、一時抹消からの復帰の年度は表記されていません。
このあたり、把握できる情報が少ないので、あくまで単純比較としてご覧いただければ、と思います。
また、これに関しては資料の収集が完全ではなく、今回取り上げているすべての車種を網羅できていないことを、お詫びいたします。
維持率が高いクルマ
早速見てゆきましょう。2017年→2022年(減少数・維持率%)と表記してゆきます。
今回も、画像はすべてWikipediaより転載させていただきました。出典はPublic Domain、CC0を除き記載しています。
いすゞ 117クーペ 2,111台→2,147台(36台増加・101.71%)
※推測ですが一時抹消から復帰した台数が、抹消された台数より多かったのかと思います
スカイラインGT-R (KPGC110まで) 1,333台→1,319台(14台減少・98.95%)
オリジン 1,009台→981台(28台減少・97.22%)
プレリュード(5ナンバー) 4,658台→4,488台(170台減少・96.35%)
RX-7・サバンナ(5ナンバー) 9,008台→8,416台(592台減少・93.43%)
※3ナンバー枠のRX-7は19,542台→16,700台(2,842台減少・85.46%)
シティ 4,237台→3,847台(390台減少・90.80%)
レオーネ 1,292台→1,173台(119台減少・90.79%)
ビガー(5ナンバー枠) 2,029台→1,824台(205台減少・89.90%)
180SX(3ナンバー・5ナンバー合算) 14,984台→12,734台(2,250台減・84.98%)
維持率の下がったクルマ
ルネッサ 3,304台→1,333台(1971台減・40.35%)
テリオス(軽登録以外) 4,052台→1,437台(2,615台減・35.46%)
YRV 5,739台→1,699台(4,040台減・29.60%)
ティーノ 2,963台→871台(2,092台減・29.40%)
プリメーラ(3ナンバー) 14,046台→3,915台(10,131台減・27.87%)
プリメーラワゴン(3ナンバー) 4,921台→1,362台(3,559台減・27.68%)
資料をまとめてみた印象
今回は、一部の資料しか控えてこなかったことを非常に後悔しています。
絶対的な台数が少ないクルマは知られていることが多いのですが、「日常に使われていたクルマ」が「急速に引退してゆく」という様子が分かると感じたのは、持ち帰った資料を見ながら、まとめに入ってからでした。
今回、急速に台数を減らしているクルマは、ほぼ2000年前後の車種が占めていました。
わたしも実感しているのですが、クルマの価値は15年~20年あたりでいったん底を打つようで、そこから後は台数が減って希少性が上がる…
なので、一般のユーザーさんが降りてしまう、15年~20年経過といったあたりは台数の減少が大きくなるようです。
このシリーズは長くなりましたが、お付き合いいただきまして有難うございました!
次回から新たなテーマに移ります。
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