シフトノブあれやこれや(4)
中華製シフトノブの実力や如何に
これまでのあらすじ
AE92レビンに「当時っぽいシフトノブを奢るんだ」という事で始まった中国系通販サイトの旅
そこで入手したのが人工皮革(PUレザー)で仕立てられたこのシフトノブ
価格から考慮した製品の出来にはおおむね満足して、とうとう汎用品の購入をしたのが前回までです。
今回は、コレをカプチーノに取り付けてゆきます。
価格はバグってる気はするけど
見ての通り、今回購入したものの価格は送料別ながら700円を切っています。
某海外系通販サイトは、すべてではないものの1,500円以上の購入で送料が無料になるものが多く、コレも他のものと併せて購入したため、送料は掛かっていません。
到着したものはおおむね商品写真通りだったのは前回紹介した通りですが、コレを装着して、果たして気持ち良く使用できるか…が今回のテーマです。
詳しくは前回のブログをご参照ください。
それにしても中国で売られているものを日本国内で購入できるのはなかなか凄いなと思っています。
取り付けた感じは…
取付前の状況
取付前の(現在の)状態を見てみましょう。取り付けるクルマはご存じカプチーノです。
コレはスズキ純正のシフトノブで、カプチーノの純正ではありません(カプチーノ純正はウレタン)。
確かジムニーの純正品番で出てくるものです。この記事を書いている時は検索には引っかからなかったです。当時(5年前くらい)6,000円程度かな…
何となく似ているトヨタのレーシング部門のノブが1万円近くすることを考えると、コレも価格としては悪くないと思っています。
なお赤ステッチではないですが、コレは普通に入手できます。シフトブーツを赤ステッチにしていない人だと、こっちの方が似合うかもしれませんね。
カプチーノのシフトノブも、(OP装着車でなければ)ねじって外すだけです。OP装着車(ナルディのノブ)はイモネジが併用されているようです。
取り外す
という訳で取り外しです。前回のレビン同様、シフトノブをねじって取り外します。
なお、ネジピッチはトヨタ車(1980~90年代)と同じです。なので実はトヨタ車の純正ノブの流用が効きます。(逆にスズキ純正のノブをトヨタ車につける事も出来る)※OEM等の例外あり、注意
交換は簡単です。単にネジ込むだけですので。
まずは、最初はゆっくりとねじ込みます。
言うまでもなく、「トヨタピッチ」と説明されていても本当に大丈夫かの確認の為です。
もちろん、問題はありませんでした。あとはくるくるとねじ込み、ねじ込めなくなるまで締めてゆけば良いのですが…
出来るだけ奥までねじ込みたいけど、あまり締め込むと壊す懸念もあり。
「もうこれ以上入らねぇ」という所までねじ込むとこんな感じです。
上の写真と比較すると、シフトブーツとのスキマが狭くなっているのでねじ込み後という事が判ります。
スズキ純正のシフトノブはブーツとの間にスキマはありませんでしたが、このノブだとスキマが空いてしまいます。まぁ許容範囲と思いますが。
写真を並べてみましょう。
感触は、PUレザーのしっとりした感じで悪くないと思います。シフトノブの全長とねじ位置の関係で、若干ストロークが長くなったと感じかつブーツとの間にスキマができます。
スズキ純正ノブ(下側)の方が、全長が長くかつネジの位置が潜っているのかと思いますが、その分でシフトブーツとのスキマを吸収しているのと、若干ストロークが短いのかと思います。
シフトノブは外観からはこういったことが分かりにくいので、選ぶときには難しいなと感じます。
出来はスズキの純正ノブの方がイイのは間違いないですが…。
比較してみる
外した状態で比較してみましょう。
テカリが強い今までのシフトノブとの比較としてはアレかもしれないですが、上から見るとこんな感じです。
文字が純正っぽくないと感じる人もいるかもしれないですね。
出来の良さはスズキ純正と思いますが、何せ値段が…
1/8の価格差、強烈です。
反対側(シフトの135側)からの比較ですが、長さが異なる事が良く判ると思います。
ステッチ(縫い目)の縫合は、やはり汎用品の方が若干荒いです。
価格の事を言わずに「どっちがイイ?」となれば、当然スズキ純正の方がイイとなりますが…
格安で見た目をリフレッシュできるのは、少なからず魅力に感じます。
中国製品てどう??
この数か月で、色々と中国から直接商品を購入しましたが、評価としては
「クオリティは若干目を瞑る必要はあるけど、そこまで悪くない」という印象です。
それは箱が潰れたり、品質は純正品と比べて劣る部分があるのは認めざるを得ないとは思います。
しかし、大きく魅力を感じるのは、
〇日本国内のラインナップでは出てこない商品
〇価格があり得ないほど安い
この2点は間違いなくあると思います。
コレもいずれ取り上げますが、海外で流通していたクルマ達の補修部品(いわゆる互換商品)も探す事が出来ます。
勿論すべてではないですし、国内流通品と比べて品質がどうとかはあるとは思いますが、欠品しているものが普通に入手できる(それも、廉価)のは魅力かつ注目点だと思います。
※国内では製廃のAE9#系のドアノブ
ちょっと古いクルマを維持するのに
ちょっと古いクルマを維持することで、「費用」と「部品供給」という部分は、少なからず問題になると思います。
中国の通販サイトで購入するという事は、品質やそれを装着することに対しては自己責任になります。
(逃げ口上でなく、本当にどのような結果になるかの想像をしてからでないと危険)
ただ、それが「問題ない」としたときに、「費用」が抑えられて、「部品供給」もされているとしたら…
個人的には選択肢の一つとして、ありと思っています。
今回は中華系通販サイトでシフトノブを入手した話を二つ紹介しました。
次回は話題が変わります。次回もよろしくお願いします。
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