カプチーノのクラッチ異音を直す(3)
交換した!さて、どうだ?
空調の故障を何とか中古部品で直して「コレで楽しいGWに入れる」と思ったのもつかの間。
カプチーノはクラッチから凄い音がするようになってしまいました。
前回までのおさらい
何回も載せているこの動画。
クラッチを切った時だけ音が出るという症状です。
わたしは「クラッチはクラッチ板の摩耗がなければずっと使える」という甘い認識だったのですが…
どうやらそういう事でもないようです。
いずれにしてもこのままではトラブルがひどくなることが容易に想像できるので、修理をしました。
それが、前回、前々回の内容になります。
ざっくり説明すると、「レリーズベアリング」の劣化が原因で、動きが悪くなり、クラッチカバーに接触する状態(=クラッチを切っている状態)の時に擦れが発生してしまい、その擦れる音がしている状態です。
このままだといずれ、クラッチカバーの爪かレリーズベアリングが破損して、もっと大変になること請け合いです。怖い怖い。
今回は、修理後のカプチーノの状況をお話ししますね。
受け取ってすぐの印象
修理の終わったカプチーノを受け取ってすぐの印象ですが、まず
「こんなにクラッチって軽いんだ」という事と、「踏み応えが気持ちイイ」という事でした。
前回のクラッチ交換は18年、13万キロ以上前だったので、当時の感触など覚えていませんでしたが、コレはイイ。今までカプチーノはもっと荒っぽいクルマと思ってましたが…すまん、カプチ。
ディーラーさんを出てすぐに、「振動が少なくなってる」というのが確認出来ました。
今回、クラッチはAISIN製の4本ダンパーのものを使用しました。
市場には3本ダンパーのものも出ていますが、一部で「3本ダンパーのクラッチは振動が出る」という評判があり、現在ついているものはどっちかは判らなかったのですが…
ドライブジョイ(DJ)とAISINはパッケージが異なるのみ
18年前、カプチーノ購入直後に交換したクラッチは3本ダンパーのものでした。
コレはわたしが部品調達をしていないので知りませんでした。ただ、今までのカプチーノの駆動系に振動が多かったのは、このクラッチ板の影響かどうかは判らないのですが…
何しろ、時間は経ってるわ距離は乗ってるわ劣化はしているわ、ですから。
一般道インプレッション
※ここから先は、わたしの個体で今までご紹介したような部品交換を行った結果、このように感じたというものですので、すべてのケースに当てはまるものではない事を先にお断りしておきますね。
一般道では、まず感じたのは「振動が少なく、スムーズ」という事。
伴い、「回転が低い状態でのシフトアップが出来る」という事です。
以前は、2500回転以上は回っていないと振動が大きく、街乗りでも意図的に低いギアを選択していましたが、このクラッチに変えてからは2000回転を割っても振動がさほどひどくないので、街中で5速に入れやすくなりました。
ドライバビリティ(応答性)としては、あまり低い回転数を使うのはアレですが、しっとりと運転したいとき(変な表現)には良いなと思いました。
国道のバイパスなどの信号待ち後、ちょっと強めの加速をしなくてはいけない時でも、回転数を上げ目にしても勿論振動は少なく、クルマ自体が洗練された感じに思えるほどでした。
コレが本来の乗り味だと思うと、ちょっと今まで勿体なかったな…と思えるほどです。
高速道インプレッション
高速道ではシフトチェンジの恩恵を受けにくい!というのはさておき、どのような感じだったのか。こちらもちょっと試してきました。
振動とそれに伴う騒音は大きく改善されていて、高速であってもその恩恵は充分感じられました。
静かすぎて車内のパーツがガタピシ言ってる音が良く聞こえてしまうほどです。
一定速度での走行、加速。どちらも非常に静かで、振動も抑えられています。
クラッチの踏力も軽減されているので、コレなら距離を乗っても疲れなさそうです。
都市高速インプレッション
首都高速の様な、カーブや加減速が多いシチュエーションではどうでしょうか。
コレも今までの感想と同じようなものになりますが、加減速の必要が多い首都高速だと、更にいい印象を持つことになります。
カーブから脱出する際の加速も、高めのギア、低めのギアと選択肢が広がり、高めのギアでターボランプ(カプチーノにはついてる)を点灯させても安定して加速するし、低めのギアで回転数を上げても振動は少なく、どっちにしてもきもち良いです。
コレはよい。そう思えました。
メンテナンスは費用は掛かる、けれど
メンテナンス、特にクラッチ交換などは、コストも掛かるし積極的にはやりたくないなぁ…って思っていましたが、今回のメンテナンスはなかなか好感触で、実施してよかったなと感じています。
最近は時間もあまり捻出できないのですが、より楽しくなったこのクルマで、もっとたくさん走りたいな。そう思わせてくれました。
今回のブログは以上です。次回は話題が変わります。次回もお楽しみに!
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